考えたこと

「一円を笑うものは一円に泣く」のもう一つの意味

こんばんは、一夜です。

突然ですが、「一円を笑うものは一円に泣く」
ということわざをご存知でしょうか。

知っている方も多いと思いますが、このことわざは
「お金に関することわざ」です。

しかしながら、私はこのことわざから
他者との関わり方も説明できるのでは…?
と、ふと思いました。

なので今日は、このことわざから
他者との関わり方を考えていこうと思います。

 

もともとの意味を辞書で調べてみると…

 

昔は「一銭を笑うものは一銭に泣く」ということわざでした。

一銭という少額を軽視するような者は、わずかな金銭に困ることになる。
わずかな金も軽んじてはいけない、という戒め。
※大辞林 第三版より引用

(時代の流れに合わせて一銭が一円に変わったんですね。)

 

この「少額を軽視する」という行為は、言い換えると
「ほんのちょっとの手間を惜しむ」ということになります。

 

極端な例をあげれば、

・友人がお菓子をくれたのに感謝しない

・雨の日に傘を貸してくれた友人にお礼を言わない

・宿題を写させてもらったのに、写させてくれて当たり前だと思う

・仲のいい同期が風邪にかかっても、自業自得なので気遣うメールを特に送らない

・店員に愛想を振りまかれるのは当たり前なので、横柄な態度を取る

などが、「ちょっとの手間を惜しむ」行為です。

 

気遣いと感謝は最小のチップ=1円の価値

 

ちょっとの手間を惜しむと、「自分が払わなかった1円分の損」
を受け取らなくてはいけなくなります。


自分が風邪を引いた時にはだれも気遣ってくれず

取引先や上司などから横柄な態度を取られることに

 

一つ一つの「損」はそんなに辛くもありませんが、
支払っていない「一円」が多ければ多いほど、
「人に好かれる温かい人生」とは縁が遠くなっていきます。

 

また、「一円分の損」を受け取る頃には、自分が支払わなかった
ことを忘れているので「どうしてこんな目にあわなくちゃならないんだ!
と逆上してしまい、さらに「一円分の気遣い」を払わなくなります。

 

こうなると、自分が受けた損を関わる全ての人へ押し付け、
押し付けたことを忘れた頃に、また損を受け取る「冷たい取引」を
し続けなくてはいけません。

 

「冷たい取引」に幕を降ろすには?

 

誰も幸せにならない「冷たい取引」を終わらせるためには、
2つのステップを踏む必要があります。

 

1.自分の普段の行動を考えてみる。

 

「冷たい取引」は大概の場合、上に書いたような
「一円の払い忘れ」から発生している場合がほとんどです。

なので、「この損はどこの払い忘れだろう?」
「払い忘れを埋められる善意を周りの人に返せているだろうか?」と
自分のやってきたことを考えてみましょう。

 

自分から善意を払っている、もしくはちゃんと返していると思う場合は、
その善意が受け取りやすい形かどうかを考えたり、善意を渡す相手を
よく観察して、同じだけの善意をちゃんと返してもらっているか確認しましょう。

 

2.善意を自分から払うように心がける。

 

ステップ1で考えた、「受け取りやすい形にした善を誰に
どのくらい払うか」という情報をもとに、自分から善意を
支払っていきましょう。

 

受け取りやすい形にした善、と言っても自分の性格や
持っている技量などでやりやすい善意の払い方が変わります。

 

例として、引っ込み思案で話しかけるのが難しい方は、
近所の方に軽い会釈をすることから始めるのが良いですし、

自分の持っている知識や知恵を活かしたい方
友人や同僚の相談役にまわり、悩んでいる人と一緒に
「納得の行く答え」を考えると良いです。

 

この時気をつけなくてはいけないのは、
善意はお金で支払ってはいけない」という点です。

 

善意は確かに対人関係における通貨として機能を果たしますが、
お金を対価として支払ってしまうと、相手に

 

お金のために媚を売っている人として見ていますよ

 

と解釈されてしまいます。

相手と末永く仲良くしていきたいのであれば、
極力避けましょう。

 

ただし例外として、相手が喜ぶように全力で選んだ誕生日の
プレゼントや、食事に誘ったりするのは善意としてカウントされます。

 

相手の喜ぶ顔を見るために、自分のできることをしよう。

 

今回は、対人関係中に取り交わされている
もう一つの「通貨」について色々と書きました。

 

正直な話、友人や同僚に好かれやすい人であれば
無意識レベルで知っている人が多いと思います。

 

今回書いた話について深掘りしたい方は、
心理学や交流分析についての本を読んだり、
情報をまとめてくれているサイトを読むとはかどりますよ!
(私も何冊か読んで対人関係のヒントを得ました)

 

それでは、また。